太田の思い出

12月第1週に、群馬県太田市に2回出張した。意外と東京から近くて、北千住から直通の東武線特急列車で1時間強。従って時間距離は余り離れていないわけだけれど、街の雰囲気はかなり異なっていた。

Ca390052まず、駅前のタクシーロータリーの真前に「BANCO DO BRASIL」、ブラジル銀行。駅前の一等地に、都市銀行でも隣の市を本拠地とする足利銀行でもなく、地球の反対側の国の銀行が立っているのだ。2002年ワールドカップ開催時に話題になっていたけれど、群馬県太田市にはブラジル人が多く住んでいて、10,000人以上いるらしい。彼らの大半が出稼ぎで来ているわけだから、送金等で利用されているのだろう。ブラジル銀行のホームページを覗いてみたら、横浜にも大阪にも出店していない。太田が極めて特殊な街であることが分かる。

Ca390057 Ca390058 駅の横に立つショッピングセンターの中には、ブラジルマーケットがあった。ブラジルから直輸入されているであろう、肉、ハム、豆、お菓子、調味料等が並んでいる。店員は恐らく全員ブラジル人で、表示も多分ポルトガル語で何が書かれているのかさっぱり分からない。かなりの品数があるので、需要が相当大きいことは窺い知れるのだけれど。従って不思議そうな顔をして店内を徘徊していたのだけれど、なぜか店員に片言の日本語でブラジルのパンを勧められた。せっかくなので買ってみた。少し塩辛いものの予想範囲内の味。シュラスコ(鉄串に肉を刺し通し、塩をふって、炭火で焼くブラジルの肉料理)は美味しいのになあ。

Ca390056ところで、このブラジルマーケットが入ったショッピングセンターには、もう一つ興味深いエリアがあった。それが太田中華街。看板を見てみると、廣東、北京、上海、四川各料理に加えて、家庭料理、モンゴル料理、チャーハン・ラーメン専門、餃子専門まである。これらでも十分にバラエティーに富んでいるけれど、衝撃的なのが併せて存在している「日中国際貿易結婚相談所」。料理に加えてお見合いまで斡旋してくれる、サービス豊富な太田中華街。

Ca390055 さて、太田の名物としては焼きそばが有名。せっかくなのでランチに食べてみることにした。有名店が何店舗かあるらしく、今回はその中の一つ「焼きそば 太田」という店を選んだ。色が濃い焼きそばは、特徴がないというよりもむしろダシが効かずにソース味ばかりが強くて、全然美味しくなかった。店主が自慢げに、一週間前にギャル曽根が来てうまいうまいと平らげていったというエピソードを披露してくれたけれど、ギャル曽根の味覚は麻痺しているのはないのだろうかと心底思った。何でこんなものが名物になったのだろう。

Ca390053太田で一番面白かったのは道端で見掛けた立て看板。「素敵な熟女パブ 年増園 TOSHIMA-EN」。語呂が良すぎる。実はどんな店か興味津々で入ってみたかったのだけれど、仕事があったので泣く泣く諦めた。その名の通り、年増だらけなのだろうか。

仕事の合間を見て駅周辺を歩くだけでこれだけの発見があった群馬県太田市。今後はほとんど行く機会はないだろうけれど、なかなかインパクトがあった。

花貫渓谷紅葉狩り

20071118_ibarakitrip_101本当はオフィスに行くつもりだったけれど、陽気に誘われて久しぶりに車を走らせた。絶好の紅葉狩り日和、目的地は北茨城の竜神峡と花貫渓谷。

まずは竜神峡、丁度2年前の11月以来、訪ねたのは2回目。本州で1番長い吊橋だという竜神橋や、深緑の竜神ダムは見事だったけれど、全体的にまだ少し色付きが足りなくて残念だった。あと1、2週間で見頃かな。

次に向かった花貫渓谷、ここの紅葉が素晴らしかった。赤や黄色に色付いた木々がつくる紅葉のトンネル。その下を透き通った川が流れる。葉っぱはひらひらと舞い落ち、どんぐりは音を立てて足元に転げ落ちてくる。少し肌寒い位の空気も気持ちいい。渓谷沿い、歩いて1時間、全身で季節を感じることができた。秋がそこら中に溢れている。

帰りには、日立市の「鵜来来(うらら)の湯」という温泉に立ち寄った。露天風呂からは太平洋を眼下に望み、気分がいい。珍しく長風呂をしてしまった。

良い気分転換の1日。また明日から1週間、仕事に励みたい。

出張三昧

8キロ痩せたこの2ヶ月間、出張であちこち飛び回っている。

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3年前から相変わらず、札幌に月に1回程度定期的に通っている。10月25日に訪れた際に、ミーティングを終えた後に少し立ち寄った大通り公園。テレビ塔の向こうに秋の空が広がり、木々は本州よりも一足早く色付いていた。葉っぱの鮮やかな赤が青空に映える。この日も日帰りで昼食をとる時間もない位慌しかったけれど、この秋の息吹がちょっとした清涼剤になった。

20071018_osaka10月18日には新幹線で我が故郷大阪に。この日は現地に4時間しか滞在しなかった。クライアントの大阪拠点のデューデリジェンスを行って終わり。食い倒れ大阪に来て、グルメスポットに一度も立ち寄らないのは初めてだった。悔しいから新大阪駅でたこ焼きを買って帰りの新幹線の中で食べたけれど、一緒に飲んだビールの味がいつもより少し苦かった気がする。

20071114_matsuyamamikan_2 圧倒的な頻度で通っているのが松山。 最近では週1回ペース。今年の1月からもう合計20回近く飛んでいる気がする・・・。ただほとんど日帰りでの訪問なので、未だに街がどのような構造か把握していないのが残念。グルメスポットも、地元出身の同僚に教えてもらって先日ようやく1軒見付けた。ところで、松山では11月になってみかんが出回り始めた。11月14日に訪ねた際には、帰りの空港で1ネット12個150円のみかんを2つ買った。甘くて、美味しい。胃にももたれないので、深夜残業のお供にぴったり。

その他にも、帯広だったり、山口だったりと移動が多い。飛行機に乗っているだけでも結構疲れることが切実に分かる。来週も松山、再来週も松山と札幌の出張予定があって、考えただけでも滅入る。でも年末までが頑張りどころ、気合を入れないと。

帯広に飛ぶ

出張で初めて帯広に飛んだ。

札幌には3年前の12月以降何度も通っているものの、思い返せば札幌の外まで足を延ばしたのはたったの2回。週末を絡めて帯広、富良野・旭川に行っただけだった。帯広といえば、十勝平野の中央に位置する都市で、豚丼が美味しくて、バターサンドで有名な六花亭があって、・・・くらいの知識しか持ち合わせていない。ビジネスで行くにしても、帯広がどんな場所なのか楽しみだった。

朝一番羽田発の便でとかち帯広空港に。空港から一歩外に出ると、空気が冷たかった。10月中旬の朝10時前、気温7℃。牧場の匂いもする。家畜の糞のあの匂い。空港を出てクライアント先に向かう車から見る景色には、穏やかな丘陵が連なり、牧場や畑が広がる。ビートが収穫の真っ最中のようで、土と緑の色のコントラストが美しかった。

札幌と全然違う。こんな牧歌的なところに来ると、何のために日帰り出張までして働いているのか心の底から疑問に思いたくなったけれど、きっと何も考えない方が幸せな気がした。淡々と5時間のミーティングをこなした。

20071016_tonkatsumiyabi ランチには名物豚丼を食べたかったのだけれど、発祥の店「ぱんちょう」が定休日だったので、トンカツ屋「とんかつ雅」に。十勝野ポークの上ローストンカツが絶品だった。上質の豚肉って脂身の旨みが最高に美味しい。滴り出る肉汁がたまらない。

とんかつ雅 (とんかつ / 帯広)
★★★★★ 4.5

20071016_obihiro クライアントに、同じ北海道でも札幌と全然違うと漏らしたら、「札幌はリトルトーキョーですから」と言われた。なるほど、そういう感覚なのかと思った。新鮮。因みに、帰路に着く15時半頃、気温は12℃だった。次は一面の雪景色だろうか。

夏の終わりに

最近朝晩の気温が急に下がった。9月に入って、2007年の夏も終わったんだなあと実感する。

今年は仕事では大きな行事が特になく、ただ目の前には膨大なタスクがあって、日々それをこなしていくといつの間にか時間が経っている感じだった。

小旅行に何度か出掛けた。山口、山梨、富良野、那須。日々の喧騒を離れ、自然に包まれ癒される。

20070812_yamanashitrip_0051今年はひまわりをたくさん見た。山口では萩むつみのひまわり、山梨では北杜明野で映画「いま、会いにゆきます」に登場したひまわり、富良野では有名なファーム富田のひまわり。通勤途中にも何軒かひまわりを植えている家があって、毎日目にしていた。小学生の時に校庭に種を蒔いて、観察日記を付けていたのは覚えているけれど、一箇所で何十万本咲き誇っているのを見るのは初めてだった。青空の下太陽に向かって真っ直ぐに伸びるひまわり、黄色の鮮やかさに元気付けられた。花言葉も情熱的、「あなただけを見つめている」らしい。納得。

20070720_yamaguchitrip_0411_2花火は1度しか見なかった。有名な秋吉台で開かれた花火大会。偶然山口を訪れた時に開催されていたので行ってみたけれど、ダイナミックさに心奪われた。建物の木々も空を遮るものが何もなくて、一面に花火が広がる。視界に映るものが花火だけ。こんなの初めてだった。

20070826_nasutrip_0281_2山も1度だけ。那須の三本槍岳。空気が清清しくて気持ち良かった。

秋には少し目先が変わったイベントがある。担当しているディールも正念場を迎えるので、緊張感を持って仕事に取り組みたいと思う。

山々も色付いて美しくなる季節。色々と足を伸ばしてみたい。

潮来、銚子の旅

6月3日は、2ヶ月弱ぶりに車を出してドライブに出掛けた。とにかく都会の喧騒を抜け出したくて今回選んだ場所は、茨城の潮来と千葉の銚子。潮来は利根川最下流付近に位置する水郷の町で、銚子は言わずと知れた漁港の町。

10時頃に出発して、千葉北西部の我孫子から潮来まで利根川に沿って車を走らせた。我孫子近くはさすがに住宅地だったけれど、程なくして見渡す限りの田園風景。植えられてまだ間もない稲の新緑が目にやさしい。ゆったりとした利根川の流れを見ながら、快適にドライブを楽しめた。

20070603_itakochoshitrip_0081 昼前に潮来に到着。今回のここでのお目当ては前川あやめ園の花菖蒲。まだ3分咲きとのことだったけれど、十分に綺麗だった。紫、白、黄と色とりどりの花、1つ1つの花弁が大きくて、ゴージャスで美しい。バラに引き続いてのこのシーズンの花の王様だと思う。6月いっぱいは「水郷潮来あやめまつり」というイベントが開催されていて観光客でごった返すと聞いていたけれど、観光バスが何台も停まっていたもののさほど人出も多くなく、リラックスして見て回れた。

20070603_itakochoshitrip_012お昼に鰻重を食べた後、前川あやめ園から徒歩5分程の浅間下あやめ園に向かった。こちらはやや規模が小さくて観光客の姿も一層少なく、一箇所を除いてとてものんびりしている。その一箇所というのが小さな水路を利用して作られているザリガニの釣り場。無料で釣り道具を貸してくれ、子供たちが大はしゃぎでザリガニ釣りに勤しんでいた。見ているとウズウズしてきて、大人もやっていいのかなと思いながらも、懐かしい気分になって参戦してしまった。水路に糸を垂らすと程なくしてザリガニが掛かった手応えがあって、釣り上げられる。ああ、そういえば小学校4、5年生の頃にこうやって遊んでたっけと、子供時代が思い出された。それにしてもザリガニ釣りは簡単で、入れ食い状態。30分程で10匹以上ゆうに釣れた。食べられないということもあるだろうけれど、大人がザリガニ釣りに打ち込まない訳が分かる。

20070603_itakochoshitrip_02220070603_itakochoshitrip_019その後は潮来を離れ、利根川をさらに下って銚子を目指した。1時間半程で到着。犬吠埼で海風に吹かれながら丸い水平線を眺めてから、夕食を漁港近くのレストランで食べることにした。「旬の地魚」という看板の文字に惹かれて入ったのが「魚料理みうら」で、この店が大正解だった。ぷりっぷりの地物の岩ガキはクリーミーで濃厚な牡蠣の旨みがたっぷり、アジやイワシ料理は新鮮そのもの、そしてこの日大当たりだったのが脂の乗った50cm近くはあろうかという金目鯛の煮付け。どれも抜群に美味しくて大満足、「漁港最高!」と思った。

そして帰路へ。美しい花菖蒲に目を奪われ、ザリガニ釣りで童心に帰り、海の幸に舌鼓を打つ。そんな素晴らしい充実した週末の1日だった。

名古屋メシ

最近出張が多く、今回は名古屋に出動した。2月に行って以来丁度3ヶ月ぶり。目新しさも特に何もなかったけれど、今回は「名古屋メシ」を2つ食べた。

20070525_hitusbambushiまずは昼食に名物「ひつまぶし」。名古屋駅地下街「エクサ」内の丼専門店で食べた。1,550円とランチにしては少し割高だったけれど、美味しくて満足。鰻が関西風の蒲焼と同様に蒸さずにそのまま焼き上げられていて、関東の鰻よりも、皮が適度に焦げて香ばしくて、僕はこちらの方が好き。名古屋が「焼き」方式だとすると、「焼き」と「蒸し」の境界線はどこだろう。

20070525_yokoiそして夕食には名古屋発祥の「あんかけスパゲッティ」。老舗の有名店を訪ねた。

「スパゲッティハウス ヨコイ 錦店」
名古屋市中区錦3-14-25 アサヒビル1F
各線栄駅徒歩3分

あんかけスパゲッティを食べるのは人生で2回目。1回目は、確か3年程前にカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を展開する株式会社壱番屋の店舗「パスタデココ」で食べた。別に不味くもないけれど騒ぎ立てる程素晴らしいものかなという感想だったので、今回は有名店で食べるのを楽しみにしていた。注文したのは「ミラカン」。油で炒めた太いスパゲッティに、コショウの辛味の効いたとろみのついたソースがかけてあり、ベーコン、ハム、ウインナー、マッシュルーム、ピーマン、オニオンと具沢山。少し味が濃くてボリューム満点で、いわゆる「体育会系」料理だと思った。ただ、どこか懐かしさを感じさせ、なるほどオリジナリティ溢れてはいるけれど、やっぱり名物料理と囃し立てる程ではないと思った。スパゲッティだとイタリアンパスタの方が絶対に美味しいし、名古屋名物だとひつまぶしや味噌かつの方が好き。

名古屋も行く度に開拓したい。

出張三昧

先週から今週にかけて出張が多く入って、なかなか東京で落ち着いて時間が取れなかった。片付ける暇がないものだから仕事がどんどんと溜まっていって、なんとも言えない閉塞感に襲われる。社会人になった当初は、出張を半ば地方旅行に会社のお金で行けるものと感じて嬉しかったけれど、最近は全くその逆。往復の移動で疲れるより、自分の時間が欲しい。

20070423_matsuyamazushiまず4月23日はもう4回目になる松山に。なかなか美味しいグルメにまだ出会えていないけれど、今回も大ハズレ。空港内にある寿司屋「すし処」で、正岡子規も愛したいう宣伝文句の「松山鮨」を食べた。甘みの効いた酢飯に地元産の魚介類が盛られた五目寿司のようなものだけれど、ご飯は恐らく大分前から皿に盛られてい固くなっていて、身が締まって美味しかったタイを除いてネタも平凡。この空港の寿司屋には二度と入らないと誓った。

20070425_shiroikoibito20070425_sapporokaisendon 4月25~26日は久しぶりの札幌。JALに乗るとドリンクサービスの際にいつも茶菓子が出されるけれど(ANAはない!)、今回はミニサイズの「白い恋人」だった。小さい箱の中にクッキーが2枚、何かのキャンペーンの一環かなと思った。空港から札幌駅に出て地下街でランチ。名前も覚えていない普通の居酒屋の普通の海鮮丼だったけれど、ネタが新鮮で美味しかった。松山とのギャップが激しい。午後はずっとミーティングをして、夜はクライアントと会食。ウニやら毛がにやらハッカクやら北の美食を堪能。クライアントの前だからはしゃげなかったけれど、オホーツクで漁が解禁になったばかりという毛がにが感動的に美味しかった。

20070425_horyu 会食後締めに行ったラーメン屋がハズレだった。
ラーメンの寶龍総本店
札幌市中央区南6条西3丁目
札幌市営地下鉄すすきの駅徒歩3分

老舗の有名店のようで、店内には有名人の写真とサインがたくさん貼られていた。店の看板メニューの辛味味噌ラーメンを注文。麺は好みの中太縮れ麺でそこそこだったけれど、豚骨、鶏ガラ、昆布がベースというスープにコクがない。辛味をだったので唐辛子の辛さが前面に出ていたものの、旨みがなくてがっかりした。後でホームページを見てみると、フランチャイズ経営を進めていて、セントラルキッチン(スープ工場)まで備えている。やっぱり手作り感が落ちると味も悪くなるのかなあ。評価は5点満点で2。

20070426_onigiri帰りに新千歳空港で買ったおにぎりがなかなか良かった。佐藤水産の鮭とイクラのおにぎり。320円とちょっと高いけれど、ボリューム満点で、具沢山。下手な弁当よりずっと美味しくて、今度からの札幌出張の定番になりそうだ。

20070502_sanukiudon5月2日は再び日帰りで松山。ランチはまた空港内で「ぼっちゃん亭」というさぬきうどん屋で。ぶっかけうどんを頼んだけれど、最悪。さぬきうどんの命のはずのコシがないし、ダシも水切りが悪いものだからぼやけた味。完全に一食損した気分だった。

出張も、現地で何が味わえるかで気分がかなり違ってくる。来週も1度飛ぶ松山、美味しい店を探すのがどうやら至上命題に思えてきた。

新緑ハイキング

4月29日、ゴールデンウィーク前半の中日のこの日は、快晴に恵まれて絶好のハイキング日和。近場で軽く汗を流そうと思って、奥高尾の景信山と陣馬山を巡るコースに足を伸ばしてみた。

9時半前に東京駅を出発、高尾駅まで電車で出てバスに乗り換え、20分程で景信山への登山道の入り口となる小仏バス停に到着。11時頃には登り始めることができた。景信山まではゆっくり歩いても1時間、新緑の中山道を気持ち良く進んでいく。途中視界が開けると武蔵野台地に広がる街並みも見渡せる。

20070429_kagenobuyamajimbayama_004景信山山頂からの景色がなかなか良い。富士山と相模湖を同じ視界の中で見ることができた。丹沢の向こう側から顔を出す富士山はまだ雪化粧をしていて、青空に白が映える。本当にいつも不思議に思うけれど、富士山を見るだけで気持ちが少し晴れやかになるのはなぜなんだろう。

景信山から陣馬山までの道のりはほぼ平坦で、約2時間。汗をかきながら歩を進めても風が涼しくて心地良く、一向に疲れない。何よりも新緑、若葉の瑞々しい色合いが目も心も存分に癒してくれた。

20070429_kagenobuyamajimbayama_01414時頃にこの日の目的地陣馬山山頂に到着。この山頂は標高が857mしかないのに周りに高い山がなく、360度のパノラマを展望することができる。かなりの標高まで登らないと視界を遮るものがあることが多いので、得した気分。

山頂には茶店が何軒もあって、その内の一軒でなめこ汁を注文して、持参したおにぎりとランチ。単なるコンビニおにぎりなのにとても美味しく感じるので、山プレミアムは素晴らしい。今度は友人大勢で来て、コンロでも持ち込んで鍋をしてみたい。

20070429_kagenobuyamajimbayama_011ところで、山頂付近ではまだ桜が咲いて驚いた。東京都心部だと4月1、2日あたりが見頃だったのに。標高が違うとこれだけ開花時期もずれるんだなと実感。

陣馬山山頂からは、高尾駅までのバスが出ている陣馬高原下バス停までひたすら下ること約1時間。最終的に高尾駅に着いたのは17時半頃だった。合計上がること約850m、下ること800m、総歩行時間4時間程度と、かなり手頃なハイキングコース。週末の軽いリフレッシュには持ってこいだと思った。

さあ、いよいよ山シーズンが近付いてきた。今年はかなり登りたい。

春爛漫お花畑

4月15日、陽気に誘われて車を飛ばし、茨城県ひたちなか市の「国営ひたち海浜公園」を訪ねた。この日の朝の新聞で、スイセン、ネモフィラ等が見頃を迎えていると紹介されていたのだった。

20070415_hitachikaihinkoen_004_720070415_hitachikaihinkoen_015_720070415_hitachikaihinkoen_018_520070415_hitachikaihinkoen_030都心から飛ばすと2時間弱で着くこの公園は、さすが国営でとてつもなく大きい。総面積は350haで、1つ1つの庭園や設備の規模が物凄くて圧巻。スイセンが500種以上約100万本、ネモフィラが約400万本、菜の花が約5万本、チューリップが123種約30万本、それぞれのガーデンでこれだけの数が咲き誇っているので、見応え抜群、春を思いっきり堪能できた。特に感動したのが丘一帯に咲くネモフィラ。丘の上に青い絨毯が敷き詰められているようで、遠くには太平洋も望むことができて、見ているだけで心洗われるようだった。本当に気持ちの良い公園で、のんびりとしていたら気付かない内に4時間以上経っていた。

20070415_hitachikaihinkoen_001ところでこの日は「春爛漫~ひたちなか市PRの日~」と銘打たれて、公園内に地元の名産品の屋台が出ていた。地元で養殖される鮑が生きたままでバーベキューされているのを食べてみた。ちょっと小ぶりの鮑だったけれど、なかなか美味しい。他にも常陸牛の牛丼、アンコウのリゾット、地元産ハムの串焼き、地元産カツオのフライ等が売られていて面白かった。ひたちなか市もPRに必死だ。

20070415_hitachikaihinkoen_03520070415_hitachikaihinkoen_034ゆっくりした後は、公園から車で15分程度にある観光地と化している魚市場「那珂湊おさかな市場」に向かった。ここは賑やかで、食いしん坊はいつ来ても楽しい。この日はいつも行列が出来ている回転寿司屋「市場寿し」で遅めのランチ。ここは地物のネタが結構あって興味深い。イシダイ、クエ、サワラ等あまり都内の寿司屋では見掛けないものを積極的に食べた。ただ何と言っても那珂湊で楽しいのは、市場で生の岩牡蠣を食べること。目の前で岩牡蠣を割ってもらって、軽く水洗いしてポン酢を掛けて食べる。ちょっと磯臭いけれど、これが絶品!値段も1つ250円と破格なのだ。

一通り堪能した後は、お土産にサンマのみりん干しを買って帰路に着いた。自宅でビールのアテにでもしよう。

春を満喫した後にグルメも堪能、こんな1日が1番楽しい。

トンカツでビルが建ちました

2月24日、久しぶりに名古屋を訪れた。駅前にセンチュリー豊田ビルが建ったり、名古屋経済の充実ぶりがうかがえる。1月に行った大阪の街並みが以前とあまり変わっていないのと対照的だ。

名古屋駅から車で10分程の場所にある「ガーデンレストラン徳川園」でランチ。日本庭園を眺めながら、創作フレンチのコース料理に舌鼓を打った。この「徳川園」は、尾張徳川藩二代藩主が隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことを起源としているらしい。屋敷と土地は一旦家臣に分割譲渡されたものの明治になって再び尾張徳川家の邸宅となり、昭和初頭には名古屋市に寄付された。そして2005年愛知博覧会に向けて整備が行なわれ、現在の形になったとのこと。優美で素晴らしい。

徳川園に併設されている「徳川美術館」も覗いてみた。初めて行ったけれど、予想以上の見ごたえ。収蔵品は徳川家康の遺品を中心に、初代尾張徳川藩主以下代々の遺愛品や、その家族が実際に使用した物ばかり1万数千件。あの「源氏物語絵巻」をはじめ国宝9件、重要文化財57件も含まれている。今回印象に残ったのは国宝の「初音の調度」。第三代将軍徳川家光の娘千代姫が二代光友に嫁入りした時に携えた婚礼調度らしい。その精巧さには目を見張るばかりだ。

20070224_naogyaところで、名古屋の街をぶらぶらと歩いていたら異様なビルが目に留まった。横綱の格好をしたブタのデザインが全面に施されている「矢場とん」のビルだ。矢場とんは銀座にも数年前に出店して、有名な味噌カツ屋だけれど、まさかこんなビルまで建ってしまうとは・・・。創業60年、成功するとトンカツ屋でもここまで登りつめられるんだなと。僕もたこ焼き屋でもやってビルを建ててやろうかなと。

せっかく庭園や美術品を見てアートな気分になっていたのに、あまりにも芸術的なブタの絵に見事にぶち壊された、そんな名古屋だった。

梅とビール

20070217_fuchu_00220070217_fuchu_0052月17日、暖冬の影響で既に梅が見頃を迎えているという府中市郷土の森博物館を訪れた。先輩のブログに紹介されていたので初めて足を運んでみたけれど、のんびりとした居心地の良い施設。約60種、1,100本の規模を誇る梅園はもちろんのこと庭園、明治から昭和初期の復元建築物、プラネタリウムがあって園内も広かった。梅はさすがに暖冬でもまだ八分先程度だったけれど、十分に見頃。香り良く、メジロやヒヨドリが飛び回って風情があった。ウグイスだとなお良かったけれど。

20070217_fuchu_001梅園でしばらく過ごし、次にバスで約10分の場所にあるサントリー武蔵野ビール工場に足を向けた。ビール製造工程を見学して最後に出来立てのビールを試飲、そしてもちろんただ、ビール好きには十分に魅力ある施設。40分程サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」の製造過程のレクチャーを受けて飲んだ工場完成直後の一杯は素晴らしかった。きめ細かい泡が最高。自宅でもアサヒのスーパー・ドライからザ・プレミアム・モルツに最近銘柄を切り替えたけれど、この銘柄は美味い。ヨーロッパのビールのように、ビールそのものに旨味があると思う。ところで、ホップの原料があんなにビール臭いとは知らなかった。というよりもビールにホップの香り付けがされているのか。なお、お土産に「ビール漬け」という漬物と「ビールうどん」を買ってみたので、後日食べるのが楽しみ。

手軽だったけれど、なかなか充実した一日だった。ほのぼの。

食い倒れ★大阪

昔食べ歩いた大阪のB級グルメ。東京に住んで久しい今でも時々思い出しては懐かしんでいる。大阪に戻ると、いつもそれら全部を食べてから東京に帰らなければならない義務感にかられる。1月6~8日に大阪を訪ねた際にも、食べて食べて食べた。

6日14時頃
20070106_osaka_002「大福」
大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第2ビル B2F

焼きそば大盛りを注文。ご覧の通りこの店の大盛りは尋常ではない。焼きそばが山を形成、崩さないように食べるのに一苦労。太めの麺と甘辛いソースの絡みが絶妙で、大好きな一品。このボリュームで600円というのも安い。店のおばちゃんが僕のことを覚えていて、いつも歓待してくれることも嬉しい。

6日16時頃
20070106_osaka_003
大阪市天王寺区上本町6-3-31 上本町ハイハイタウン2F

カウンターのみのお好み焼き店で、おっちゃんが目の前の鉄板で焼き上げてくれる。牛スジが入ったスタミナ焼きを注文。もっちりとしながらもふわっとした食感にいつも感動する。まさに大阪のお好み焼き。どうやったらこんなに上手に焼き上がるのか、技を伝授して欲しい。600円と値段も格安。ところで、この店も顔馴染みだけれど、薄くなってきたからといっておっちゃんが頭の毛を全部剃ってしまっていた。時の経過を実感した。

6日18時頃
20070106_hoteizushi_120070106_hoteizushi_2「ほてい寿司」
大阪市天王寺区上汐3-4-22

大阪は寿司も美味しい。この店はネタが新鮮、とてもリーズナブル。従っていつも混んでいる特にこの日は握りの他に、ぷりっぷりのボタン海老の造り、口の中でとろーっととろける白子ポン酢が絶品だった。

7日15時頃
20070106_osaka_008_1赤鬼
大阪市中央区道頓堀1-6-9

店名の赤鬼の人形が目印の道頓堀の人気たこ焼き店で、いつも行列ができている。もちろんダシが効いた本場のたこ焼きの味。

7日15時半頃
20070106_osaka_009「ワナカ大入り 千日前店」
大阪市中央区難波千日前11-19

吉本興業なんばグランド花月横にある人気たこ焼き店。個人的には日本で1番美味しいたこ焼きを出す店ではないかと思っている。ダシ、具、ソース、焼き加減、全てが最高レベル。この日は初めてポン酢で食べてみたけれど、これもいけた。

7日18時頃
20070107_yoshida_1「焼肉の吉田」
大阪市天王寺区下味原町4-11

大阪で焼肉といえば鶴橋。その鶴橋でその名を轟かせる有名焼肉店。高品質の肉をリーズナブルに食べられる。この日の大当たりは特上骨付きカルビ。ミディアムレア程度まで焼き口に運ぶと、肉の旨みが口中に溢れ出る。思わず笑みがこぼれてしまう程美味しかった。至福、感動。

8日11時頃
20070108_matsuridaiko「元祖変わりかつ丼 祭り太鼓 上本町店」
大阪市天王寺区上本町6-3-31 上本町ハイハイタウンB1F

チーズかつ丼、おろしかつ丼、トマトかつ丼、カレーかつ丼などかつ丼メニューばかり10種類以上揃える店。かつがダシで煮込まれて、ご飯と別々に出される。甘い煮込みダシが大好きだった。1杯600円程度と激安で、付近に学校、予備校が多いことから学生の姿が目立つ。

8日12時頃
20070108_choboyaki20070108_choboyaki_2_1「ちょぼ焼き」
大阪市北区梅田1-13-13 阪神百貨店地下1階スナックパーク内

梅田の阪神百貨店地下1階は「スナックパーク」と呼ばれるスタンディングフードコートになっていて、その中の1店がこのちょぼ焼き屋。ポン酢で食べると美味しい。ちょぼ焼きとは以下のような食べ物。

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水で溶いたうどん粉(小麦粉)を専用の型(半円に窪んだ物が並んだ金板)に流し、そこにこんにゃく、紅ショウガ、えんどう豆他に醤油をいれたりねぎや鰹節をまぶしたりしたものを、上下2段になった箱型のカンテキ(七輪)で焼いたもの。大正から昭和初期のおやつ的存在で、子供たちが集まっては各家庭でつくっていた。型のくぼんだ所だけではなく、一面(べた)にうどん粉をひいて作ったものをべた焼きという言い方もある。ちょぼとは、サイコロ(博打の樗蒲で使う物)の目に似ているなどの印や、点などの小さく丸いものをチョボやポチと言うことからきたとされる。
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8日12時半頃
20070108_ikayaki_2「いか焼き」
大阪市北区梅田1-13-13 阪神百貨店地下1階スナックパーク内

梅田の阪神百貨店地下1階「スナックパーク」随一の有名店。いつも行列ができているけれど、いか焼きを運ぶコンベアーがあったりとオートメーションが進んでいて、回転はかなり速い。自宅土産用に大量に持ち帰る人もかなりいる。たっぷり入ったいかと少し辛めのソースが美味しい。

以上、ご馳走様でした。ということで、また僕は太ったのだった。

雪降る札幌、98,000円の鮭

2週間ぶりの札幌。こんなほんの短い時間しか経っていないけれど、この北の大地には劇的な気候の変化が訪れていた。新千歳空港に降り立った途端、肌を刺すような寒さに衝撃を受けた。それもそのはず、気温は日中でも5℃に満たない。吐く息は白く曇り、大きく息を吸い込もうとすると外気の冷たさにむせ返りそうになる。北海道への冬の訪れをはっきりと感じた。

ミーティングが終わって外に出ると、日は完全に落ちて真っ暗。いつの間にか吹雪き始め、気温もぐっと下がっていた。快晴の東京から日帰りで訪れている僕が傘を持っているはずもなく、ただただ雪に降られるしかなかった。寒い。

20061129_sapporo_1大通り公園に差し掛かると、眩い光が目に飛び込んできた。毎年の恒例で公園がイルミネーションで飾られていた。結構大規模な装飾で、長細い公園の数百メートルに渡って並べられている。個人的には日本人がクリスマスを祝う習慣ってあまり好きにはなれないけれど、街が華やかになることは素晴らしいとい思う。

20061129_sapporo_2そんな札幌で今回訪れたラーメン屋はこの店。

「菅家 北4条店」
札幌市中央区北4西1目JA北農ビル地下1階
各線札幌駅徒歩3分

注文したのは岡本ラーメン醤油。昔この店の常連だった「岡本」という方がこのメニューの考案者なので、このようなネーミングになっているらしい。スープは鶏ガラベース。一口飲むと口中に鶏の旨みが広がって、一方でしつこさが全くなく後味さっぱり。これだけ純粋な鶏ガラスープに出会えるのは本当に珍しいと思う。麺は一柳製麺製の中太ちぢれ麺。よく熟成されたコシのあるなかなかの麺だけれど、もう少し細い方がこのスープにはマッチするような気がした。トッピングには岩のり、ネギ、チャーシュー、ナルト。岩のりが鶏ガラスープにとてもよく合うことは新発見。チャーシューも肉厚ジューシーで美味しい。ナルトは特に必要ないと思った。鶏ガラベースのスープとしては、今まで食べた中でもかなり高く評価できる1杯。素朴な味が素晴らしく、5点満点で4。

20061129_sapporo_3_1ところで、帰りに新千歳空港で土産物屋をぶらぶらして珍しい物を見つけた。鮭、98,000円!この鮭は、「鮭司(けいじ」と言われる種類のもので、希少価値が極めて高いらしい。

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けいじと読む。訛ってけんちと呼ばれることもある。卵巣、精巣が未成熟であり、ある意味で雄でも雌でもない状態であるもの。漁獲量は普通の鮭1万匹に対して1~2匹程度しかなく、幻の鮭といわれている。その身は大変に脂が乗っており(脂肪率が通常の鮭2~15%に対し鮭児は20~30%)美味である。このため、高級食材として珍重されている。通常の鮭と見分ける箇所は、腹を開けて胃袋の下側についている幽門垂の数を調べることで、その数が220個程度あれば「鮭児」である。水産庁の外郭団体であるさけます資源管理センターの調査では、「鮭児」の遺伝子の解析結果より、日本の河川で生まれたものではなく、アムール川系のものであることが判明している。
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鮭司専用のホームページまであった(こちら)。それにしても、一体どこのセレブレティが空港で98,000円も出して鮭を買うのだろう。

次回の札幌出張は2週間後。完全に雪景色だろうな。

尾白川渓谷紅葉狩り

11月12日に毎年恒例のアイセックのメンバーとの紅葉狩り。今年は尾白川渓谷。3年前にも訪れたこの場所は、清流の美しさががとても印象に残っている。甲斐駒ケ岳を源流とするスケールの大きな渓谷。

20人が7時過ぎに新宿に集まり、中央道を一路西へ。前日の雨が嘘のように晴れ上がり、空気が澄んで道中見える富士山、南アルプスの山々がとても美しかった。途中コンビニに立ち寄り昼食を買い込み、尾白川渓谷に着いたのは10時頃だった。

20061112_ojiragawatrip_0021尾白川はもう晩秋の頃で、落葉がかなり進んでいた。中にはまだまだ赤く鮮やかに色付いた紅葉もあり、楽しませてくれた。太陽の光が当たった時の紅葉の美しさ。秋の日本の山々は本当に素晴らしいと心から思う。

20061112_ojiragawatrip_0291尾白川渓谷のハイキングコースは、気楽なピクニックというよりは軽いトレッキング向けのコース。渓谷沿いや林の中を歩いてコースの目的地不動の滝に着いた頃には、メンバーの一部がへばっていた。不動の滝の岩場でランチ。恐らく10℃前後と気温がかなり低く、少し震えながらのランチだったけれど、寒さを差し引いても大自然の中での食事は最高だった。尾白川渓谷のハイライトの1つが道中谷の向こう側に見える神蛇の滝。小さな池が3段連なり、その間を小さな滝が繋いでる。自然の造った芸術作品だ。

20061112_ojiragawatrip_0361帰りには「白州・尾白の森名水公園べるが」という施設内にある温泉施設「尾白の湯」に立ち寄った。露天風呂からの眺めが最高で、山頂付近を雪化粧した八ヶ岳を見渡すことができた。温泉に癒され、帰路に着いた。

20061112_ojiragawatrip_044新宿到着後は、皆でジンギスカン。皆飲みまくり食いまくり。自分がスタートさせて気がしないでもないけれど、途中からはイッキコールも歌われ始め、学生気分で大盛り上がりだった。大分酔ったけれど、楽しくストレス発散。

今年の紅葉狩りはこれで終わり。これからは冬、スキーの季節だ。雪山登山にもできれば挑戦してみたい。

札幌の秋は終わりつつ・・・

10月17日は3週間ぶりの札幌出張。驚いたことに札幌からは既に秋が去ろうとしていた。東京の感覚では12月中旬。ジャケットなしでは夕方には少し肌寒いくらいだ。

日帰りの今回も、北のグルメを少しばかり楽しんだ。

20061017_sushi_01 20061017_sushi_0220061017_sushi_03 ランチは回転寿司。イクラ、トロサーモン、金目鯛の3カンで230円、上ウニも2カンで300円。値段が値段なのでさすがに味が絶品というわけにはいかないけれど、コストパフォーマンスは十分に良い。大半のネタが北海道産、鮮度が良い。特にウニは舌の上でとろけて美味しかった。そういえば札幌の回転寿司で初めてエビを注文した時には驚いた。オーダーすると、原則生エビが出される。東京だと絶対に蒸しエビだ。

20061017_kashu_01 20061017_kashu_02 夕食には定番のラーメン。今回は中華料理屋の一風変わった1杯。

「中華料理 香州」
札幌市中央区南3条西4丁目
各線すすきの駅徒歩5分

ラーメンのガイドブックで目に留まった「辣爆麺」を食べたくて足を運んだ。名前負けしない、かなり辛口のラーメン。スープ表面にはラー油が赤く輝き、少し濃い目の豚骨味噌味を演出している。これにコシのある中太麺がなかなかマッチ。スープに負けずに麺が上手に絡んだ。具は、豚バラ肉、キムチ、ニラ、白ネギ。中華なのキムチとは少し意外だけれど、酸味がスープをさらに複雑な味にしていて面白かった。旨辛いという表現がまさに相応しいラーメンで、最後は辛さのせいで汗だくになったけど、癖になりそうな味だ。ところで、一品料理でカニシュウマイを注文したのだけれど、これが抜群だった。ジューシーで、カニの旨みもばっちり。その他の中華のメニューも思わず頼んでみたくなった。総合的にも気に入った店で、5点満点で4。

20061017_kitanoshokunin東京に戻ればオフィスでまだ仕事が残っていたけれど、空港までの帰りの電車の中では軽く1杯。北海道限定販売という言葉に誘われて、アサヒの「北の職人」という銘柄を飲んでみた。普通の味のビール。ただ、5時間のミーティングの後、東京に舞い戻る前の景気付けには十分だった。

次の札幌出張は11月頭。もう完全に冬になっていたりして。

錦秋の栂池

谷川岳に登る1週間前、10月15日には日帰りで栂池を訪ねた。栂池は北アルプスの北端に近く、東京からはかなり遠い。車を飛ばしても3時間以上は軽く掛かるので、早朝4時過ぎには家を出た。

この日は快晴の天気予報で、見事に的中。8時前に白馬近辺に近付くと、眼前に突然雄大な北アルプスが迫ってきた。雲1つなく、山頂までの山容が全て望める。上がるともっと綺麗なんだろうなと胸高鳴った。

20061015_tsugaiketrip_05ゴンドラ、ロープウェイを乗り継いで、標高1,860mの栂池自然園の入り口に到着すると、そこにはまさに絵葉書のような世界が広がっていた。湿原、池、紅葉した木々、雪が白く積もった山、青空。見事な高原風景を織り成していて、ただただ感激した。

20061015_tsugaiketrip_03 20061015_tsugaiketrip_06 自然園の中を散策してもずっと感動しっ放し。燃えるように鮮やかな紅葉が、青く澄んだ空、白い山をバックにとても映える。目に映る全てが最高の写真になるような気がして、シャッターを押し続けた。

20061015_tsugaiketrip_01 20061015_tsugaiketrip_02 1時間半程度歩くと、標高2,010m地点の展望湿原に到着する。白馬の大雪渓を間近に望むことができることがこの名前の由来のようだけれど、快晴のこの日は「展望」ということばがぴったり。目の前に白馬連峰の大パノラマが広がる。荒々しく力強い山肌に圧倒されつつも、優雅にそびえるその様に惚れ惚れした。

20061015_tsugaiketrip_088おおよそ4時間栂池自然園を満喫し、渋滞に巻き込まれるのが嫌だったので、13時頃には帰路に着いた。帰り道の途中では、やっぱり信州はそばだろうと思って、白馬駅に近くのそば屋「そば神」で昼食。喉越し良く、美味しいそばだった。東京には19時過ぎには戻ることができた。我ながら、15時間で栂池ハイキングを終えて戻ってきたなんて、離れ業だと思う。

栂池は今まで体験した秋の風景の中でも指折りの美しさだった。長期休暇を取るとすぐに海外に飛んでしまうけれど、日本にも素晴らしい見るべき場所がたくさんあることをますます実感。時間は限りあるものだけれど、もっともっと色々目にしたい。

ところで、上高地、栂池、谷川岳と3週連続で自然を満喫し、少し疲労が溜まってきた。特に最後の谷川岳はこたえていて、筋肉痛と擦り傷で、未だに体のあちらこちらが痛い。やっぱり、週末の内1日は必ず出社している中で残り1日を遠出に当て、体を休めていない影響だろう。来週末は久しぶりにのんびりと過ごそうと思う。

紅葉の谷川岳登山

10月21日、群馬県、新潟県県境にそびえる谷川岳を訪れた。東京から関越道を使うと3時間程度で着く。ずっと行きたいと思っていて、念願かなって初訪問。

20061021_tanigawatrip_031 朝から曇りがちな空模様で、ロープウェイで天神平、続いてリフトで天神峠まで上がっても、周りの山は雲に隠れて見えなかった。ガイドブックで見る風景と全く違う。残念だなと思ったけれど、とりあえずせっかく来たのだから山頂を目指すことにした。ところが、天神尾根の尾根道を通って歩を進めると、どんどんガスが出て来る。苦労して1時間半程度かけて山頂「トマの耳」(1,963m)に着いた頃には、周りは真っ白。谷川連峰の山々が見えないのはもちろんのこと、20m先も見えないほどだった。気温もとても低く、どうやら0℃前後だったよう。体がどんどん冷えていって、せっかく山頂に到達したのに、耐え切れなくなってすぐに下山を始めた。

下りはルートを変えて西黒尾根という尾根道を通る。このルートが予想以上にハードで、鎖場、断崖絶壁の連続。ツルツルの岩を踏んで下って行かなくてならなくて、何度も滑りそうになった。冷や汗ってこういう時にかくのだと実感。アドベンチャー気分を満喫。

20061021_tanigawatrip_049120061021_tanigawatrip_0571こうして神経と体力をすり減らしながら歩いてると、急に周りが明るくなり始めた。視界もどんどん広がっていく。待ちわびていた太陽が、ようやく顔を出してくれたのだった。今自分が尾根の上を歩いていることがはっきりと分かる。視界を遮るものは何もない。澄んだ空気の中に身を置き、自然に抱かれているような気分。たまらなく気持ちいい。ふと下の谷に目をやると、そこには紅葉の絨毯。朱色、赤色、黄色、緑色、色彩々の木や草が広がっている。秋山万歳!

3時間強かけて下山した頃には、かなり満身創痍。膝は笑っているし、岩を掴んで手は擦り切れていたけれど、気分はとても清清しい。ますます山が好きになった。

20061021_tanigawatrip_00220061021_tanigawatrip_003 20061021_tanigawatrip_004 この日は、谷川岳に程近いみなかみ町湯檜曽温泉の旅館「なかや旅館」に泊まった。天空露天風呂も、接客も良かったけれど、料理が1番気に入った。
・前菜
・海ない県群馬の山奥のお造り・漬けマグロ
・上州豚の陶板焼き
・いろいろ茸のキノコ汁
・岩魚の塩焼き
・舞茸の天ぷらと野菜の天ぷら
・なかやの「フラン」
・地鶏の揚げびたし
・キンピラうどん
・デザート盛り合わせ
ボリューム満点で、完食すると完全に満腹。豚もキノコも岩魚もフランもとても美味しくて、大満足。たまには旅館もいいものだ。

明日からは、僕が1年強ずっと取り組んできたプロジェクトの仕上げの1週間。週末に良い気分転換が出来た。気合いを入れて、最後まで全力を尽くそうと思う。

「願いは叶いません」

上高地では、面白い看板、貼り紙をいくつか見掛けた。

20061008_kamikouchitrip_020この貼り紙は、綺麗な川のほとりに貼ってあった。

「川に投銭はしないで下さい。川が汚れるだけで願いは叶いません。」

これほどまでにまでに断言されるとさすがに皆投げ入れる気を失くすのだろうか。川底には小銭1つ見当たらなかった。

20061008_kamikouchitrip_015これは、明神池畔の宿の看板。

「食べる、飲む、風呂、人工温泉、泊る、みやげ、池、トイレ」

宣伝文句が並び、アピールに一生懸命。「池」は宿が提供するサービスではないだろうから、少しカテゴリーが違う気がする。「人工温泉」も少し物悲しい。

20061008_kamikouchitrip_017 同じく、明神池畔の宿の看板。

「いろり どっこいしょー」

何の掛け声なのかさっぱり分からない。

上高地、人々のセンスも抜群。

聖地上高地

上高地は、僕にとって聖地の1つだ。およそ30年前、父と母は上高地で出会い、恋に落ち、そして愛を育むことになった。今の我が家の始点を求めると、それは上高地なのだ。

そんな上高地にずっと行きたいと思っていた。どうやら幼稚園の頃に両親が1度連れて行ってくれたようだけれどほとんど記憶になく、以降は、東京から遠いことやマイカー規制が設けられていること等々が理由で、なかなか訪れる機会がなかった。

10月の3連休、全日東京を空けることは仕事上できないまでも、久しぶりに自然に触れたくてそんな上高地を訪ねることにした。7日23時新宿出発、8日5時上高地到着、16時まで滞在し、その日夜に東京に戻るというJTBのバスパッケージツアーを利用。

天気予報は快晴で、意気揚々としてバスの中で眠りに落ちたのに、上高地に近付くと雨が降っていた。せっかくの上高地なのに、天気が悪いと北アルプスの山々が見えない。ただただ晴れることを祈ってバスを降りた。上高地バスターミナルは登山客で溢れていて、みんな雨の中続々と目的地に向かって出発していく。僕たちも、雨があがるまで待つべきかどうか迷ったけれど、滞在時間が短いことも考えて、レインコートを買って歩き出すことを決意。今回は徳沢まで歩いてみることにした。本当は紅葉が最高に美しいと評判の涸沢まで足を伸ばしたかったけれど、時間が足りないから仕方がない。

雨は一向に止む気配がなく、徳沢までの道のりはただただ冷たく、寒く、暗かった。徳沢に着いたのが8時前。太陽もまだ低く、景色なんて全く楽しめなかった。徳沢に立つ宿「徳沢園」で1時間程度休憩。暖をとりながら、運が悪いなと思っていた。

20061008_kamikouchitrip_01220061008_kamikouchitrip_0019時を過ぎると少し周りが明るくなり、引き返すことにした。雨は降り続いているけれど、ようやく少しずつ天気が好転していることが分かった。時々は光も射し込む。そんな中ふと顔を上げると、美しい光景が目に飛び込んできた。アルプスをバックに梓川の上に2本虹が掛かっている。雨の日ならではのシーンだろうけれど、この日初めて上高地を体験した気がした。

20061008_kamikouchitrip_02320061008_kamikouchitrip_018 明神池に着いた頃には雨は大分弱まっていた。明神池は幽遠なムードを漂わせている。水は澄み切って岩魚の姿も見られ、汚れのない自然とはまさにこういうものなのだろうと思った。池を取り囲む林の一部が赤く色づき始めていて、美しさに彩りを添えていた。

途中、川、森、湿原の景色を楽しみながら明神池から河童橋に戻り、昼食をとった後には温泉に入った。何気にこの日は結構歩いていて、歩行距離15km。寒かったこともあって、疲れを癒す温泉はまさに夢見心地だった。

20061008_kamikouchitrip_037 20061008_kamikouchitrip_039 温泉を出ると、突然雨があがって眼前の空が澄み切り、この日1番の景色に出会えた。真っ青な空の下、梓川の向こうに六百山、三本槍、霞沢岳が立ち誇る。これこそが上高地。山頂に雪化粧、山腹に紅葉を従えた素晴らしい山容に見入った。

こうして最後に大いに満足して、16時に上高地を出発。最初は辛かったけれど、やっぱり来て良かったと思った。充実した1日だった。

こんな大自然の中で出会ったなんてロマンチックだなと思って、少し両親が羨ましくなった。日本でも有数の美しい場所だろう。観光地として名高いけれど、それだけのことはある。次回は是非快晴の日に、もし可能であれば涸沢までチャレンジしたい。

締めは札幌

9月は本当によく家を離れて、最後の締めくくりが札幌出張。数えてみると9月は日本橋の自宅に9泊しかしなかった。道理で家が荒れ放題になるはずだ。

今回は札幌でグルメを満喫!

20060828_tsukimiken丁度ランチの時間帯に札幌に着いたので、ラーメンを昼食に。今回は老舗店に行ってみた。

三代目 月見軒 札幌駅北口店
札幌市北区北6条西6丁目1-12
各線札幌駅徒歩5分

既に4人の行列ができていたけれど、席数が多くて回転良く、程なく席に着くことができた。注文したのは、しょう油チャーシューラーメン。スープは、札幌の醤油ラーメンらしく黒い。チャーシューの煮汁をベースに、煮干、ナンプラー等の材料、調味料が加えられ、すっきりとした中にギュッと旨みが詰まっている。美味しい。麺は一柳製麺の中太縮れで、コシがあってスープにマッチ。残念だったのが具。チャーシューは味がしっかりとしており、箸で触れるとすぐに崩れるほど柔らかいけれど、ジューシーさが足りない。半分に切って乗せられているゆで卵は、何の工夫もない単純なゆで卵。スープ、麺がかなり高レベルなだけに残念だったけれど、十分に美味しい1杯なので、5点満点で4。

20060928_kirinbeeren 夕方までクライアントとミーティング。終了後、札幌支店の同期、後輩と待ち合わせ、夕食にはジンギスカン。

キリンビール園 新館 アーバン店
札幌市中央区南3条西4 アーバン札幌ビル7~8F
地下鉄南北線すすきの駅徒歩2分

札幌に何度も来ているけれど、ジンギスカンを食べるのは初めて。高校時代にニュージーランドに行って以来ずっとラム肉は好きだけれど、やっぱり生ラム肉最高。でもメニューをよく見ると、「キリンビール園のジンギスカンは、オーストラリア産サフォーク交配種を使用。『よりおいしく。』召し上がっていただくために、オーストラリアの指定工場より一度も冷凍保存をせず、チルド状態にて納品されます」と書いてある。オーストラリア産だと東京で食べても一緒だ・・・。何はともあれ、食べ飲み放題で大満足。

食欲が完全に満たされたので、その後は性欲のためにすすきのの夜の街へ・・・、なんて。宿泊は札幌プリンスホテルタワー。21階のダブルルーム、抜群の夜景、独身男1人。何とも不毛な気分になる。

20060829_akiajibouzushi_1 20060829_akiajibouzushi_2 翌日、昼までクライアントとミーティング。夕方には東京のクライアントとともミーティングがあるので、昼過ぎの便で舞い戻る。ランチを店で食べる時間がなく、今回の北海道グルメの締めは空弁。佐藤水産「あきあじ棒鮨」。北海道の天然の秋鮭を、たたき風に仕上げ、特製タレを絡ませ棒鮨にした鮨。シャリと鮭の間にイクラ、海苔が入っていてなかなか美味しかった。ボリュームも結構ある。

北海道グルメ、今回は満喫。タコスもフィッシュ&チップスも良いけれど、やっぱり日本料理が最高。

相模湖キャンプ

23日にロンドンより帰国。一旦自宅に荷物を置きに戻って、すぐに以前より企画されていた相模湖キャンプに参加するために車を出した。アイセック・ジャパン2001年度事務局のメンバーという気が置けない友人たちとの集い。海外で2週間強過ごした後の少し疲れた体に鞭打って、車を走らせた。

20060923_mc2001trip_003 20060923_mc2001trip_001 みんなが昼過ぎから集まっているところに夕方合流。僕が到着するとすぐに夕食、バーベキューの準備に取り掛かった。キャンプの定番のバーベキューは何歳になっても楽しいもの。食材調達、火起こし、料理、肉争奪戦、いつまでもこの光景は変わらないのだろう。ただ、いよいよみんな社会人になったので、肉の質が著しく高くなった。今回はグラム900円近くする肉もあって、みんなで舌鼓を打った。「プチ贅沢」気分はこんなにも簡単に味わうことができる。

夜は宴会。僕のメキシコ土産のテキーラの活躍もあって、みんなほろ酔い気分。特に参加者の1人の恋愛感分析で大いに盛り上がり、大変楽しんだ。彼曰く、「僕は女性を口説いたことはなく、僕が落とし穴を掘ると、勝手に女の子が落ちてくる」。その「落とし穴を掘る」プロセスこそ口説いていることに他ならないのではないのかと思ったりしたけれど、とにかく彼の持論が面白かった。

20060923_mc2001trip_005 翌日は、まだメキシコ、ロンドンからの時差ぼけをひきずっているようで、6時頃に起床。部屋を出ると快晴で、一部の人を起こして、一緒に散歩に出掛けた。展望台からの相模湖の眺めが良かった。秋晴れとはまさにこの日のような天気のことを指すのだと思う。雲1つない青空が広がり、気持ちが良いことこの上ない。2週間強日本を離れている間に、すっかりと日本が秋めいたことがよく分かった。

10時頃から温泉に入り、その後昼食をとって解散。

実質滞在時間は短かったけれど、久しぶりに顔を合わせた面々も多数いて、とても有意義だった。ロンドンから舞い戻った甲斐がある。月曜日からは久しぶりの営業日の東京での勤務。すぐに忙殺される日々に戻るのだろうけれど、その前の良い気分転換になった。

日帰り白馬

夏になって山にハイキングに行きたい行きたいと思っていただのだけれど、仕事で週末東京を離れられなかったり、天気が悪かったりでなかなかチャンスがなかった。ようやく時間ができたので、8月19日に日帰りで白馬まで赴いた。

5時半頃に自宅を出て、一路白馬へ。早朝出発だったので、さすがに激しい渋滞に巻き込まれることもなく、11時前には到着した。前日(当日?)1時頃まで飲んでいたのに、我ながらドライバーとして良く頑張った!

20060819_hakubatrip_009 20060819_hakubatrip_011 ゴンドラとリフトを乗り継いで1,800m程度まで上ると、高山植物の宝庫。50種類以上の高山植物を見ることができること。色々な場所で見られる花だけれど、ニッコウキスゲがやっぱり1番好き。色合いと花弁の形がゴージャス。

20060819_hakubatrip_02320060819_hakubatrip_027 本当は先の唐松岳、五竜岳まで行きたかったのだけれど、日帰りなので断念し、今回のハイキングの目的地は手軽に八方池。ガイドブックで見る山々を写す八方池に憧れていたので、高山植物を横目に見ながら目指す途中とても楽しみにしていた。しかし、八方池近辺まで行くと、残念、山々は雲で見えず、池にも山影はなかった。ただ、何よりも空気が抜群に美味しいし、雲の切れ目から遠くの山の雪渓を眺めたり、冷たい池に手を入れたりすると十分に爽快だった。

20060819_hakubatrip_042 20060819_hakubatrip_047 下山すると15時過ぎで、遅いランチにそばを食べて、次に安曇野を目指した。ずっとガイドブックで気になっていた安曇野大王わさび農場に行きたかったのだ。わざびは安曇野の特産品として有名だけれど、この大王わさび農場は、1日12万トン沸く北アルプスの湧水を利用し、15haと日本一の広さを誇るわさび農場。 さすがに圧巻で、川の流れを利用してどこまでもわさび田が続いていた。わさびを育てるには清流が必要らしく、ここの水はまさにそれ。この日は酷暑で、水に触れてみると、その冷たさに驚いた。試食した生わさびがとても美味しかったけれど、こんな素晴らしい環境で育てられているからだろうなと少し納得した。

その後は安曇野近辺の温泉に入り一路帰郷。19時過ぎに安曇野を出たにもかかわらず、東京に22時過ぎには着いた。超高速ドライブ!慌しく1日で600km超運転し、かなり体力的には疲れたけれど、心は十分にリフレッシュ。一緒に行った3人のメンバーも個性的で楽しかったし、有意義だった。毎週こんなことをしたらとても体が持たないだろうけれど、たまにはこのように過ごしたい。

佐賀・長崎旅行

20060422_saganagasakitrip_009 20060422_saganagasakitrip_029 20060422_saganagasakitrip_034 月曜日に長崎出張が入ったことに託けて、週末を利用して、佐賀に住む祖母に会い、そして佐賀、長崎を小旅行することにした。祖父が亡くなってから初めて会うのだから、実に4年半ぶり。大阪の祖父母とは年に何回も会うのに、九州までの距離が足を遠のけるのだろうか。

土曜日、午前中の便で羽田空港を発ち、昼頃に福岡空港に到着。祖母の住む佐賀県多久市は佐賀空港よりも福岡空港が近い。空港前でレンタカーを借りて、すぐに車を走らせた。

祖母宅に向かう途中、まずは博多に立ち寄り昼食。東京都内にも何店舗も展開する「博多一風堂」の本店に足を運び、ラーメンを食べた。ともて美味しい。本店はさすがに気合いが入っている。続いてガイドブックに推奨されていたうどん屋「みやけうどん」も訪れたが、こちらはイマイチ。麺のコシが足りない。いずれにせよ、2食分昼食時に腹に収めて完全に満腹。

昼食を済ませて佐賀に向けて車を走らせ、次に訪れたのは吉野ヶ里歴史公園。記憶が確かだとすると5年前にも来ているはずなのだけれど、この5年間にかなり公園整備が進んだようだ。以前は植木が根付いたばかりで風が吹くと砂埃が舞い不快だったし、弥生時代の建造物の再現もまだまだ進んでいなかったのだけれど、今ではそれらしくなっていた。さすが吉野ヶ里、大規模な遺跡群といった感だった。

こうして16時頃にようやく佐賀県多久市の祖母宅に到着。祖母は笑顔で出迎えてくれたけれど、一目見て祖母の印象が変わったことに驚く。4年半前には黒かった髪が、完全に白髪になっている。もちろん以前も白髪を染め上げていたのだろう。それでも髪の白さが、祖母がかなり老け込んだこと、そして祖父を亡くし子供と離れて1人暮らす祖母の心情を表しているようで、心苦しくなった。その日は祖母が作ってくれた夕食をいただき、そして深夜まで2人で話し込んだ。僕の結婚に1番関心があるようで、そこから話題を逸らすのに苦労した。

翌日日曜日は、祖父の墓参り、そして祖父が亡くなる前に祖父母と僕で最後に訪れた佐賀県呼子という漁港の町に行くことにした。祖父の墓は多久から車を30分程の距離にある佐賀県伊万里市にある。伊万里は祖父、父の出身地であり、そして僕の以前の本籍地。墓は街を望む高台にある。前回はこのお墓に祖父とお参りした。その祖父が今この下に眠っているのかと考えると、不思議な気分だ。

伊万里の次に向かった呼子は、新鮮な魚介類が売られる朝市が有名。おばちゃんたちが路上に店を連ね、名物のイカ、ウニ、アワビ等を売り捌いている。ウニをその場で割って食べさせてくれるという店もあったので、思わず頼んでみた。小ぶりだけれど旨みがぎゅっと凝縮されていて美味しい。しかも200円、安い。朝市を離れると、呼子名物「イカの活き造り」を食べることができるレストラン「海宝」に足を運んだ。つい数分前まで生きていたイカはまだピクピクと動き、身が締まって甘い。玄界灘の海の幸は絶品だ。

呼子を後にして夕方多久の祖母宅に戻る。少し休憩したら、翌日に備えて長崎に向かうことにした。今回の訪問で、祖母に会えたことはとても有意義だった。再訪は4年半も経たない中に実現するだろう。

多久を後にして向かった先は長崎県佐世保市。佐世保は米海軍、海上自衛隊が街の中心部に基地を構えている。体格の良い外国人が多数街を歩いているので、一瞬ここは日本かと思わせられた。街中には、国辱的であるととらえられかねないなシンボルマークもあった。金色に塗られた鳥居の下に、米海軍のプレートと碇がぶら下がっている。日本と米国の融合という意味合いなのだろうか。個人的には、鳥居と軍隊がマッチするとは思えない。このような環境だからだろう、佐世保は日本で最初にハンバーガーが根付いた街とのことだ。今では「佐世保バーガー」がという名所も全国的に認知されており、僕も有名店の1つ「ログキット」でビッグサイズのハンバーガーをトライ。ジューシーで美味しい。ジャンクフードの代表みたいな食べ物だけれど、これはやみつきになりそう。東京都内にも系列店があるみたいのなので、是非一度足を運んでみたい。

佐世保を後にして、いよいよ長崎市に向かうことにした。佐世保から西海橋を通って西彼杵半島を南下。、水平線に沈み行く夕日を望むことができた。海沿いのドライブは気持ちが良い。

長崎には20時を過ぎた頃に到着。ホテルに着くとすぐに長崎の夜景を一望できる稲佐山に向かった。展望台から眺めると、山と海の間隔が狭くて長崎が狭い範囲で発展していることが手に取るように分かる。夜景自体はなかなか綺麗だけれど、東京の勝ち。稲佐山に戻ると、途中観光名所の眼鏡橋を通過しながら、ガイドブックに載っていた「長崎軒」にちゃんぽん目当てに足を運んだ。具沢山で美味しい。その後ホテルに戻って就寝、翌日の仕事に備えた。

久しぶりに九州を訪ねたけれど、素晴らしい場所だ。少し街を外れると緑が広がり、自然がいっぱい。ゴミゴミとせず、道路も快適。そして何よりも魚介類を中心として、食べ物が美味しい。考えてみると僕の半分のルーツは九州。心身共に自然と馴染んだのだろうか。そう遠くない中に絶対に訪ねたい。

春爛漫 - 清水公園、常盤平花見

20060401_shimizupark_002 20060401_shimizupark_007 20060401_shimizupark_013 土曜日、天気は快晴、桜は満開。花見に行くしかなかった。

ということで、千葉県野田市の清水公園まで車を走らせた。財団法人にほんさくらの会が選定したという「さくらの名所100選」の1つというだけあって、素晴らしい。園内約2,000本の桜が満開、広い公園内を散策しながら春を全身で感じ取ることができた。桜に混じって咲いていた、ミモザの花も印象に残る美しさ。黄色いフワフワとした花弁が不思議だけれど、魅力的だった。

清水公園の次には、近所の松戸市常盤平の桜まつりに向かった。こちらは過去に建設省(当時)が「日本の道100選」に選んだ、常盤平さくら通りがその舞台。約3kmに渡って、640本の桜の木がトンネルを作っている。行っても行っても延々と桜が続くこの通り、なかなか見応えがあるけれど、特筆すべきは出店している屋台の数。桜まつり開催中通りは歩行者天国で、沿って屋台が軒を連ねている。従って桜同様、行っても行っても延々と屋台が続いているのだ。「花より団子」タイプにはたまらない花見スポットだと思う。

1日にして合わせて2,500本以上桜を見た。春爛漫、花見満喫。

春の息吹

20060319_motherfarmboso_007_1 20060319_motherfarmboso_0043月も中旬を過ぎて、コートがいらない毎日。穏やかな天気に頭がついぼーっとしてしまう春は1番好きな季節ではないけれど、やっぱり暖かくなって過ごしやすい日が続くのはとても嬉しい。

そんな春を感じようと、久しぶりにドライブに出掛けた。目指すは南房総。温暖な気候の南房総、木更津を越えると道路沿いには菜の花、梅の花が咲き乱れ、まさに春の息吹を感じ取ることができた。小学生に訪ねて以来の訪問となったマザー牧場の菜の花畑では一面黄色。色鮮やかさが見事だった。

もうすぐ桜も開花、春爛漫となるはず。溜まらないようできっと溜まっているに違いないストレス。その発散のためにも、機会を見付けては郊外に足を運び、リフレッシュしたい。

紅葉狩り - 「大柳川渓谷」

20051119_oyanagawatrip_015 20051119_oyanagawatrip_033 週末を利用して日帰り紅葉狩り旅行。毎年アイセックのメンバーと企画しているのだけれど、今年は山梨県鰍沢町の「大柳川渓谷」を訪ねた。

朝8時に今回の参加メンバー5人と新宿で待ち合わせ、快晴の空の下レンタカーで渓谷を目指した。富士川沿いの道を走ったりとドライブはとても快適で、10時過ぎには目的地に到着。

着くとすぐに散策開始。渓谷沿いの遊歩道まで下っていくと、渓谷を取り囲む木々が赤、黄色と色付いているのがよく分かった。真っ青な空をバックに渓谷が鮮やかに彩られていて、文字通り絵のように美しい。大柳川渓谷には滝がたくさんあったのでいわゆるマイナスイオン効果もあったのかもしれないけれど、心身共にかなり癒された。3時間ほど自然を堪能、満喫。リフレッシュとはまさにこのことだ!

昼食後は大柳川渓谷を後にして、河口湖近くにある「忍野八海」という観光名所へ。忍野八海とは、伏流した富士山の雪解け水が数十年かけて再び地表に表れることによって作り出された8つの池のこと。湧水というだけあって水の透明度は抜群だったけれど、一体が完全に観光地化されていてあまりにも人工的。午前中大柳川渓谷で素晴らしい自然に触れた後だったのでそういった印象がより強くなったのかもしれないけれど、二度と行くまい。

夕方には温泉に寄ってから東京に向かった。夕食は新大久保の韓国料理。何度食べても美味しい。

平日の疲労回復のために週末遠出をする機会を以前よりかなり減らしているけれど、むしろ心は大いに癒されることが分かった。また近々どこかに行きたい。

札幌・小樽観光+出張

20日に札幌出張となった。20日は月曜日、月曜日早朝現地入りするよりもどうせなら前日からと思って、19日日曜日午後に羽田より新千歳に飛んだ。

新千歳に到着したのが16時前、すぐにJRに飛び乗って小樽を目指した。いつもは日帰り出張で札幌から足を伸ばすことは到底不可能だったので、今回前日入りすることで是が非でも小樽グルメを堪能したいと思っていた。

小樽に到着した頃には17時を回っており、すぐに散策を始めた。観光案内所で観光マップをもらったけれど、見るとこの町の小ささがよく分かる。ゆっくりと歩いていてもすぐに最大の見所である小樽運河に到着してしまった。運河沿いに立派な倉庫が立ち並んでいて、運河の対岸、道路を挟んだ向こう側も古びれた石造りの倉庫、事業所がその姿を残している。中でも立派だったのは、明治28年に建てられた旧澁澤倉庫明治39年に建てられた旧日本郵船小樽支店。往年反映していた小樽の姿が偲ばれる。小樽は江戸末期から、明治、大正期、昭和中期にかけては、正に北海道の経済産業の中心地。ニシン漁港として興隆したが、その後札幌に覇権が移るまでは北海道開拓の中心地として大いに繁栄した。港湾が発展し、運河が整備され、日本で3番目の鉄道が敷設された。また、金融も栄えて各金融機関が拠点を構え、「北のウォール街」の異名も取ったのだった。まさに栄枯盛衰の街だと思う。

運河を抜けると、小樽漁港に出た。きっと平日は漁船で大賑わいなんだろう。護岸から海に糸を垂らす釣り人たちがたくさんいた。ちょっと目をやると、彼らの周りに星型の物体が散在していることに気が付いた。ヒトデだ。そんなに数多く釣り上げられてしまうのだろうか。何にせよ、あちらこちらに転がる干からびたヒトデの死骸は不気味なことこの上なかった。

漁港を抜けて運河に戻ると日も沈みかけていたので、いよいよ小樽に来た最大のお目当て、寿司屋訪問を果たすことにした。小樽は「寿司屋通り」という通りがあったり、「将太の寿司」というドラマ化された熱血寿司漫画にも主人公の出身地として紹介された町であり、何十軒もの寿司屋が軒を並べている。僕もこの日は飛行機の中からガイドブックを見てどの店にしようか悩んで、結局「握なか一」という店を選んだ。テレビ東京系列で放映されている「TVチャンピオン」の第1回、第2回「全国寿司職人選手権」のチャンピオン店だけれど、日曜日の夜ということもあってか、大きな店だけれど客はそれ程いなかった。接客係にカウンターかテーブルか尋ねられたけれど、お任せにしたかったので誰もいないカウンターに座ることにした。席に着くと、割と若い板前さんが僕の担当になり、次々と寿司を握り始めてくれる。どの寿司も素材が抜群なのはもちろんのこと、それぞれに合った方法で手を加えられ、そして食べ方も勧めてくれるので、とても美味しくいただけた。中でも、クロエビウニが特にお気に入り。文字通り舌鼓を打った。今思い出しても幸せな気分になる。ところでこの若い板前さんとはかなり会話が弾んで楽しかった。次回の小樽訪問でも是非また足を運びたいし、9月には新宿京王百貨店の北海道物産展に出店するらしい。時間を見つけて行こうと思う。

寿司を食べ終えた頃には21時を回っていて、寿司の満足感に浸りつつ急いで札幌に戻ることにした。札幌に着いたのは22時前。ホテルに戻る前に有名ラーメン店「らーめん五丈原」に立ち寄り、今夜の締めにと思って味噌ラーメンを一杯。評判が高いので期待していたのだけれど、僕の口にはそれ程合わなかった。前回の「けやき(欅)」の方が断然格上、残念。

夜はサッカーコンフェデレーションズ杯日本VSギリシャ戦をテレビ観戦しつつ眠りに就いた。これだけゆっくりと自分1人のために遣った週末はいつぶりだろう。

翌日は朝食に札幌市中央卸売市場の場外市場まで足を運び、雑誌に紹介されていた寿司・海鮮丼の店「寿し処平野屋」で三色(ウニ、イクラ、カニ)丼を食べた。単純に美味しさだけを取り上げれば前日小樽で食べた寿司には及ばなかったけれど十分に及第点、その上ボリューム満点、リーズナブルで、やはり大満足した。サービスで付いたカニ汁も美味。

昼前には今回の最後のグルメとなった創業昭和22年の老舗のラーメン店「龍鳳」を訪問、醤油ラーメンを一杯。実は北海道に来て味噌ラーメン以外を食べたのはこれが初めてだったけれど、かなり美味しかった。

その後は本来の(?)札幌来訪目的である業務を淡々と片付け、夕方に帰京した。素晴らしい「観光+出張」なり!

写真はこちら。
http://shibuya_naoki.typepad.jp/photos/20066_sapporo_otaru_trip/index.html

大阪食い倒れ紀行

20050430_Akaoni 20050430_HonkeNihonichiOotako 20050430_Kinryu 20050430_OkonomiyakiMomotaro 20050430_OumiyaHonten 20050501_Yamachan 20050502_HanshinSnackPark_Choboyaki20050502_MatsuriDaiko

ゴールデンウィークの4月29日から5月2日かけて、1年数ヶ月ぶりに帰阪した。家族も既に全員関東に引っ越して来ているので、いつも通り祖父母宅に厄介になることにした。

大阪に戻るといつも楽しみにしているのが、食い歩き。中学高校時代、100円から500円で食べられるB級グルメを日々巡っていた。いわゆる思い出の味があちらこちらにあり、振り返ると、今日の僕の「粉もん」好きも間違いなくこの時期にベースが作られたのだと思う。今回も短い滞在期間中に精一杯食べられるだけ食べた。最終日には食べ過ぎで食傷気味になったし、少し卑しかったかもしれないと反省するものの、ここ最近の忙しさを考えると次回いつ来られるかも分からないので、まあ良しとしよう。

この4日間で行った店等を順番に書くと、以下の通り。

元祖ぶっち切り寿司 魚新(寿司)、②食博覧会・大阪(ドイツビール、ドイツソーセージ)ドイツ、ミュンヘンのビアホールを再現した会場で、ドイツと同様に1リットルジョッキでビールを満喫、③たこ焼き 赤鬼(たこ焼き)、④本家 大たこ(たこ焼き)、⑤焼肉の吉田(焼肉)、⑥金龍ラーメン(ラーメン)、⑦たこ焼 やまちゃん道頓堀極楽商店街内)(たこ焼き)、⑧お好み焼 桃太郎(同⑦)(お好み焼き)、⑨かしみん焼き 泉州屋(同⑦)(オリジナル粉もん)、⑩近江屋本店(串揚げ)、⑪祭太鼓(カツ丼)、⑫いか焼き(阪神百貨店地下1階スナックパーク内)(オリジナル粉もん)、⑬ちょぼ焼き(同⑫)(オリジナル粉もん)、⑭洋食焼(同⑫)(オリジナル粉もん)

列挙しても、圧巻だ。胸焼けがしそう。

ところで、今回の帰阪では従兄弟と再会した。従兄弟は双子の男の子の兄弟なのだけれど、2人とも今年大学入試を迎え、無事に現役合格を果たすことができたようだ。大学生になった彼らと初めて一緒に酒を飲んで、先輩風も若干吹かしながら、かなり気分が良かった。

中学高校の同級生とも再会を果たした。やはり旧友はいいもので、お互いの現状を話しながら、大いに盛り上がった。彼は医療の道、僕はビジネスの道に進んでいて、全く今の境遇は違うのに、共有しているものがあるから話が合う。また会いたい。

大阪で暮らすことはきっと人生で二度とないだろうけれど、こうして時々には帰って昔を懐かしみたいものだ。

ウニの日

20050315_Uni久しぶりの札幌出張。日帰りでスケジューリングしたので慌しくて疲れるけれど、今回はとても楽しみにしていた。クライアントより前々から「北海道に次に来た時には、美味いものを食べましょう」と言われていたのだ。

招待されたのは寿司屋。大トロ、アワビ、ボタン海老等の握り、具沢山の茶碗蒸しもとても美味しかったけれど、圧倒的に感動したのはウニ。1人に1箱、木箱に載ったウニが出された。スプーンで掬って食べるのが流儀らしい。掬って口に運ぶと、鮮度抜群、ウニ特有の甘味と旨味が口中に広がる。少し貧乏臭いかもしれないけれど、1人で1箱全て食べたことなんて今までなかったので、純粋にそのことが嬉しかった。明らかに人生で最もウニを食べた日。ところで、クライアントと同席しているので写真を撮るのは控えていたのに、次長に「日記用の写真は撮らなくていいのか?」と言われたのでシャッターを押した。実際に目にしたことはないだろうけれど、次長は僕がBlogを書いていることを以前から知っているのだ。撮影すると、一同顔を合わせて大笑い。場の雰囲気が和んで、とても良かった。

仕事もきちんとしたはず。でも今回の出張の印象は、ウニ一色・・・。

札幌出張 - 次長と2人のホワイトクリスマス

20041224_Sapporo_FromThePlane20041224_Sapporo_ClockTower_220041224_Sapporo_DenpaTower初の出張は、なんと北国札幌だった。しかもクリスマス・イヴ。

北海道担当となることを部長より通達を受けたのは一週間前。遠隔地の担当を任されたことと、今まで数回しか訪れたことがない北海道に行けることで、とても嬉しかった。プライベートでも北海道は毎年毎年行こうと思っているのだけれど、同じ値段を払うなら海外とつい思ってしまい、なかなか実行することができなかった。仕事なのでもちろんお楽しみばかりではいけないのだけれど、北海道のグルメを堪能できること、北海道に赴任している親友と会えることを考えると、心躍った。

朝、羽田空港に向かった。12月21日から羽田空港のターミナルビルが新しくなるとJALもANAも大々的に宣伝していたけれど、それほど大きな変化は感じられない。羽田空港に来たのも数年振りと久しぶりだったから、当然といえば当然か。

羽田空港を飛び立ってしばらく経つと、眼下に雪化粧をしている山々が広がり始めた。多分福島も北の方にさしかかってからだと思う。今年は暖冬とのことだが、実感。天気が素晴らしくて、眺めは抜群だった。その他にも、太平洋に流れ込む東北の河川や、リアス式海岸等、地図帳に表示されている通りの地形を見ることができた。北海道に近付くと、飛行機が旋回を始めた。北海道では午前中からの降雪で滑走路2本の内1本が利用不可となり、たくさんの航空機が着陸の順番待ちをしているとのこと。上空で約20分グルグルと回っていた。

到着すると、そこは東京とは完全に別世界、一面の雪景色。新千歳空港から札幌中心部に向かう電車の窓からは、雪掻きをする人たちが見えた。このまま仕事を抜け出してスキーに行くことができたらどれだけ楽しいだろうとつい考えてしまった。

札幌中心部に到着すると、札幌味噌ラーメンをランチに取り、その後、時計台、雪まつりの会場である大通公園、そして道庁舎と見て回った。仕事で来ているはずなのに、この時は完全に観光気分だった。かなり駆け足だったので、次回はもっとゆっくり見てみたい。午後からはきちんと仕事をした。

北海道で一番驚いたのは、こんなこと言うと笑われるかもしれないけれど、道行く人が皆真っ直ぐに滑らないで雪の上を歩けることだ。上司と僕だけがつるつる滑って右左に体揺らしていて、周りから見ると相当滑稽だったに違いない。北海道の人の靴はきっと雪国仕様なんだろう。僕も北海道に行く頻度が増えたら、買う必要性が出てくるかもしれない。

今後は月に一度は北海道に足を運ぶことになりそう。次回はガイドブックを買ってきちんと目を通していこう。そして、せっかく任せてもらえた北海道担当を外されないように、一生懸命仕事を頑張ろう!

秋晴れ紅葉狩り - 「昇仙峡」

20041127_Shosenkyo_320041127_Shosenkyo_220041127_Shosenkyo_1毎年恒例の紅葉狩りに、今年はアイセックの後輩たち30人と行った。今年の紅葉狩りスポットは、山梨県の秩父多摩甲斐国立公園の「昇仙峡」。全国観光地百選渓谷の部第一位に選出された実績を持つ、有名観光地だ。ミドルシニア向けのバスツアーも多数出ているらしい。

朝8時に新宿駅で待合せをして、レンタカー4台(全て7~8人乗りのミニバン車)を連ねて出発、首都高速、中央自動車道を抜けて現地を目指す。幸い、首都高速で対抗車線事故の見物渋滞に15分程度巻き込まれただけで、スムーズなドライブだった。途中、談合坂サービスエリアで休憩したけれど、11時頃には昇仙峡に到着した。

中央自動車道を走って山梨県に入った頃から辺りの景色は変わってきていたけれど、昇仙峡はまさに紅葉狩りスポット、「秋」を感じられる場所だった。色付いた山々、奇岩、渓谷が織り成す風景はまさに心癒される美しさ。何よりもこの日は雲一つない快晴で、空の青さが目に焼きついた。

まずは到着後、人数が多くてちょっと遠足気分も高まったので、集合記念撮影を行った。合計30名の内訳は、外国人が6名(イギリス人研修生1名、ギリシャ人研修生1名、台湾人研修生1名、香港人学生3名)、OB1名、4年生1名、3年生3名、2年生9名、1年生10名。僕1人で平均年齢を上げているみたいだけれど、研修生は僕がコーディネートした企業に来ているメンバーだし、2年生以上も去年から仲良くしている面々なので、まあ良しとしよう。紅葉狩りには時期が少し遅いかと思ったけれど、まだまだ見頃だった。文字通り真っ赤に燃え上がっているように色付いていて、目を奪われる。昇仙峡からはロープウェーが出ていて、弥三郎岳という山にも登ることができるようになっていたのだけれど、この山頂付近からの風景は絶景だった。中でも、南アルプスの向こう側にそびえ立つ富士山は、雄大の一言だった。合計で5時間程度滞在して、自然の中で、思いっきりリフレッシュすることができた。

帰りには、帰路途中にある温泉「赤松の湯ぷくぷく」に寄った。フルーツ風呂と銘打って柿を湯船に浮かべる変な風呂だったけれど、露天風呂からは富士山を眺めることができ、そして、夕方を過ぎると眼下に甲府盆地の夜景を見下ろすことができて、なかなか気分が良かった。

東京帰着後晩には、東京大学駒場キャンパスのプレハブ同窓会館で、メンバーを10人程加えて合計40人程度で鍋パーティーを開催した。人数が多過ぎて多少収集がつかなかったけれど、いわゆる学生ノリを満喫することができて、楽しかった。

何歳になっても、みんなで郊外に出掛けるのは本当に楽しい。とても充実した週末Day Tripとなった。次に大勢で出掛けるのは年明けのスキーになるのかな。今から待ち遠しい!